踏まれて

踏まれて

踏まれて

大地は道になる



男が通る

女が通る

子供が通る

年寄りが通る

さまざまな想いを抱いて

人が道を通る





ふと

幼なかった日の記憶が甦る

祭りの神輿に惹かれてひとり

遠く見知らぬ場所までついて歩いた道

夕暮れの中を帰り途にはぐれて

泣きながら走った道



人と人をつなぐ「道」

たくさんの人と物を運んで

今日もあなたのところへ

贈り物や手紙が届く

「道」なかりせば

君と会えず

思い届かず・・・

たくさんの人々が踏み固めた「道」

たくさんの心を運ぶ「道」





新しい道にさしかかると

わたしの気持ちはなぜか昂ぶる

この道は何処へいくのか?

どんな人にあえるか?

見知らぬ風景を眺めながら

ワクワクドキドキ

わたしの胸は高まる



ある日

いつも見慣れた道に

新しいバイパスをつなぐ工事が行われていた

わたしは工夫に聞いた

この道は何処へ行く道?

工夫はにやりと笑って言った

「ヤスクニ」



その夜わたしは急いで標識をたてた

この先キケン 軍国の道