発 見
長男がまだ幼かった日
両手を固く閉じて大事そうに何かを持ってきた
何を持っているのかと手を開かせてみると
小さな青いアマガエルが一匹手のひらに乗っかっていた
びっくりした妻が思わずわっと声をあげたという
後でその話を妻から聞いて思わず笑みがこぼれた
昨年めでたくお嫁さんを迎え 一児の父となった
長男の昔話である
子どもにとってこの世界はいつも
おどろきと不思議に満ち溢れている
その新鮮な発見にいつも目を輝かせている
雪解け水の水溜まりにおたまじゃくしが泳いでいたこと
庭にきれいなチョウチョや大きな毛虫がいたこと
近くの林で蝉の抜け殻やかっこいいクワガタを見つけたこと
自分ではじめてトンボ捕まえたこと
この世界はなんと楽しく面白いのだろう
目を輝かせてそれを報告にくる子どもたち
それを聴いている私も
いつも気持ちをわくわくさせられるのだ
あの目の輝きを
あの新鮮なおどろきと興奮をいつまでも
持ち続けたいものだ