自作詩歌 木洩れ日の記憶

  悲しみ 


悲しみの貯蔵庫はもういっぱいです
もうすぐ溢れだしそうです
悲しみはどこへすてましょう


風船に付けて風に飛ばしましょうか
いいえ それはできません
悲しみがもっと遠くまで拡がるでしょう


葦の船にのせて涙の川に流しましょうか
いいえ それもできません
川の水嵩が増え洪水になるでしょう


忘却の海にしずめましょうか
いいえ それもなりません
海全体が悲しみの色にすっかり染まるから


悲しみは時間の器に容れて
じっと薄れるのを待つだけです
ただ半分ずつ薄れていくのを見つめながら


ああ 神様
いまでも悲しみは
増え続けています
どうすれば
私たちは悲しみから
解放されるのでしょう