握 手
握手の起源は
互いに敵意がないことを
手を取り合って確認することであった
それは友好の印
そして、心をこめた挨拶の形となった
敵意や警戒心を隠して
互いに距離をあけて
おずおずと人を眺めていないで
思いきって手を取り合おう
互いに手を握り合えば
人の手と心のぬくもりが伝わってくる
勇気を出して自分から
手を差し伸べる気持ちが
きっと互いの心をかたく結びつけるに違いない
そうやって身のまわりの人々が
手と手を結び合うことができれば
人と人との諍いはきっと
なくなっていくにちがいない
けれど、根深い人間不信に支配され
不要な警戒心と不安にさいなまれたまま
なかなかその一歩が踏み出せないでいる
そんな人たちがきっとたくさん
私たちの周りにもいるに違いない
人から差し伸べられる手を
きっと待っている
あなたのやさしい笑顔と
差し伸べられるやさしい手を
待っている人たちが――
私自身にもきっと奥の方に潜んでいる人間不信
根深い人間不信にむしばまれたこの心を
どうすれば明るく解き放つことができるか
それこそ私にとっても重い課題なのだ