自作詩歌 木洩れ日の記憶


 心のとげ 


なぜかときどき
不意とよみがえる
記憶の奥の 遠く
古い昔の心のとげ


忘れていた記憶が
脳裏に突き上げ
苛立ちうろたえる
苦い昔の心のとげ


心に刺さったとげは
誰にも見せられず
抜くこともできず
埋めることもできず


刺さった時の
刺さった記憶と
刺さった痛みに
じっと耐えて


癒える日を思い
癒える日を待ち
ささったままで
静かに耐えて


強がりの風と
泣き虫の雨と
我慢強い時間たちが
つれづれに訪れ励ましても


なぜか消えない
わたしの
苦く 悲しい
心のとげ