自作詩歌 木洩れ日の記憶    

  アイソン彗星がやってきた


はるか遠くの宇宙から百億年の時間をかけて
孤独の闇を駈け抜け
アイソン彗星はやってきた
その終末に最大の光輝をはなって
太陽に接近し燃え尽きた



私たちの地球は太陽をはじめとする
こうしたたくさんの彗星や隕石が
もたらす数多くの宇宙からの恵みによって
地上に命の楽園を花開き繁栄させてきた
けれど
今地上では 凄惨な殺し合い 戦争 憎しみに
明け暮れている
温暖化も進み
地上では年ごとに嵐も吹き荒れ
放射能さえあふれ出しているのだ
人間たちはこの美しい地球を
破壊しょうとしている
アイソン彗星は
百憶年もの気の遠くなるような
時間をかけて私たちのところまで
やってきた
孤独の闇をひたすら駆け抜け
最後の瞬間にあのすばらしい光輝を放って
太陽までたどりつき燃え尽きた
たくさんの人がその美しい姿に魅せられた
私も胸の中に熱いものが湧きおこるのを
止めることができない



人生の最後に
すばらしい
輝きを放っていく人がいる
自分の命など顧みず
自分の果たす役目を最後まで尽くす人
絶望の中を 果てしない闇を潜り抜け
あきらめずに最後まで命の輝きを放つ人
そうした人の輝きに
アイソン彗星が
重なるのだ