こんなに不幸で、あまりに残虐で、
目を覆いたくなる出来事が
世界を揺るがしている
そのために、犠牲になった
たくさんの人の血と涙が見える
叫び声が聞こえる
なぜ、こんなことが起こるのか
どうして防げないのか
じっと考える
なんの罪もない人々を
無差別に極悪非道に殺戮する
たくさんの市民をも巻き添えに
自爆行為さえ辞さないテロ
決して赦すことのできない
テロという行為
それを実行するテロ集団
犠牲者、被害者となった者の
私たちの
悲しみと怒りは深く膨らみ
無限に増していくばかりだ
そして
それが一層憎しみに変わり
さらにテロとの闘いの力へと
変わるのだろうか・・・悲しみと憎しみの連鎖
私には、なぜか
それを望んでいるような人達さえ
いるような気もするのだ
この国の首相は、罪を償わせるといい、
同盟国の大統領はかたきを撃つといい、
かの「―国」を永久に壊滅させると言った
確かに
テロは人間として決して
ゆるすことのできない
極悪非道な卑怯で卑劣な行為
しかし、テロを行う人間を
なくすことができるのか
彼らの頭上に、爆弾をおとせば
彼らはやがていなくなるのか
彼らを地上から抹殺すれば
平和が訪れるのだろうか
彼らを殲滅することができると
本当に考えているのだろうか
それが正しいことだと
いつも自分たちが絶対の正義で
敵が絶対悪だと思えばこれほど
簡単な話はない
テロリストと呼ばれる人間たちは
生まれつきのテロリスト
などではなかったはず
テロの哀しい犠牲となった
信念の強いジャーナリストが
私たちに残してくれた
写真が示してくれたように、
世界のどこにもこどもたちがいて
子供たちの明るい笑顔が、泣き顔がある
我々と変わらない日常生活がある
私は知りたい
誰が彼らを駆り立てたのか
なぜ彼はテロリストになったのか
彼らは自分をテロリストとは言わない
だろうが―
多分、自分は正しいと信じているから
彼らを理解できないとして、
敵対し、突き放し、殲滅することをばかり
考えていても、それだけでは
きっと、解決できないものがある
テロの犠牲者なった人の悲しみと涙の向こうに
テロリストを憎む心とあわせ鏡に
写っているものはなにか
異質なものを受け入れることを拒んできた
すべてのつけが回ってきたのだ
すべての不幸を、互いに相手の責任にして憚らない
私たち人間の心が、大きな問題なのだ
異なるものを認め、あらゆる偏見、無知、差別、貧困と
しっかり向き合い、互いに共存する道を探ることが
これからも私たちが、生き続けることが
できるかどうかを考える
今、人類の最大のテーマなのなのだ